他の欧米諸国に比べ、かつて類の無いスピードで超高齢化社会を迎えつつある日本において摂食、嚥下障害への対応は、認知症への対応と並んでとくに重要な問題です。ADLの低下した高齢者であっても、食事は最後まで残存する機能であり、経口摂取を続けるためには歯科的な治療のみならず、誤嚥の予防と口腔ケアは不可欠です。
「口からおいしく食べることをお手伝いする」ことだけで、その方のQOLがどれだけ上がるか、生きる希望や楽しみが湧いて来るか、しいては病気の予防にも繋がり、結果として医療費まで安く済む。そんな症例に遭遇するたびに、「摂食、嚥下機能の回復」に特徴をもった施設があればと思うようになりました。
摂食、嚥下障害に対しては、医師、言語聴覚士、看護師、介護士、栄養士、等と協同して、歯科が上手く機能することによって、効率的で質の高いアプローチができるものと考えております。そんな特徴ある施設を目指してこれからも頑張って行きたいと考えております。